★ジャンルはジャズ?クラシック?ラテン?世界の様々な民族音楽?
地球上の、楽しいリズム、美しい旋律、まばゆいハーモニーをブレンドし、普段は異なったテリトリーで活動する3人が何故か古代から組んでいたかのような融合感で独特の世界をお届けいたします。
2018年10月21日(日)
昼の部13:00開演(12:30開場)
夕の部16:30開演(16:00開場)
★出演
★lenscontactrio(レンズコンタクトリオ)=超接触三
ピアノ 宮川真由美
タンバリン 田島隆
アコーディオン 佐藤芳明
★プログラム
太陽がいっぱい
スカボローフェア
スペイン
リベルタンゴ
巴里の空の下
他
■プロフィール■
■田島隆
世界各国のタンバリンやフレームドラムを演奏する日本で唯一のタンバリン専門の演奏家。
幼少期より鍵盤楽器をはじめ管・弦・打そのほとんどの楽器を習得し、作曲も行う。独自の奏法や数々のオリジナル楽器を製作するなど、タンバリンやフレームドラムを使い、今までにない方法論で音楽を表現する。
毎年ドイツにて行われるフレームドラムフェスティバル「タンブリ・ムンディ」に招待され、コンサート、レクチャーを行う。
http://tazy,jp
■佐藤芳明
国立音楽大学在学中に独学でアコーディオンを始める。
卒業後渡仏、C.I.M.Ecole de Jazzにてアコーディオニスト・Daniel Miiieに師事。
既存のアコーディオンのイメージにとらわれない独自のサウンドで、ライブ、レコーディング、アーティストサポート、舞台音楽など様々な現場で数多くの仕事をこなし、国内外を問わず、ジャンルを超えて幅広く活動。
http://www.geocities.jp/acc_sssaaatttooo
■宮川真由美
大阪音楽大学 器楽学科ピアノ専攻 3歳のころから、鍵盤楽器に親しむ。
クラシック、ジャズ、ラテン、ロックなど様々なジャンルで作曲、編曲、演奏家として活動中。躍動感ある演奏スタイルは、踊るピアニストと呼ばれる。
http://www1.kcn.ne.jp/~kei-u/mayumi/
雲あそび来る十三夜、手鼓に洋琴、手風琴。 小林はま
十三夜のコンサートはユニークなアンサンブルの協演でした。
アコーディオン奏者の佐藤芳明さんが「変態トリオ」とおっしゃるlenscontactrio(レンズコンタクトリオ)=超接触三重奏。ピアノ&メインMC担当の宮川真由美さんは「ちょっと変な音楽を演奏します」と会場をくすぐります。
もちろん、変という言葉を鵜呑みにしてはいけません。
スタートは宮川さんのピアノソロ「十三夜」。
月にちなんだ名曲メドレー、イントロはドビュッシーの「月の光」。有名なメロディにロマンティックだな~と聞き惚れる間もなく次々といろんなフレーズが飛び出し、エンドの炭坑節まで一気呵成の展開。
初っ端からテンコ盛りのサービス精神、これは楽しいコンサートになりそう!とワクワクしてきます。
そこから佐藤さん・田島さんお二人が登場、超接触三重奏の始まりです。
静かに旋律を追っていたと思うと、一転、力強く音を叩き込んでくるピアノ。表情豊かに軽やかに身体を躍らせる宮川さん、スレンダーな御身体のどこにそんな力が潜んでいるのでしょう。緩急自在な演奏スタイルは本当に魅惑的。
合間に挟むMCもユーモアたっぷり、素敵な御方です。
アコーディオンの佐藤さんは文学青年のような風貌に似つかわしく、独自の世界観を聴かせてくれます。ソロの「Libertango」は原曲とかけ離れたアレンジで、演奏後に「どこがLibertangoだったか」の種明かし。騙し絵のような旋律をの隠し方に芸術家の遊び心を感じます。アコーディオンと内緒話でもしているようにひっそり奏でられた「Black Bird」もとても印象的でした。
そして、驚いたのはタンバリン博士の田島隆さん!
曲に合わせて世界各地のタンバリンを使いこなすだけでも素晴らしいのに……あれ……ドラムの音が聞こえてる?? バスドラやスネアの響きが聞こえてる?!
それはなんと一個のタンバリンで演奏しているものでした。ドラムセットの音が出るように改造したオリジナルタンバリン、これはもうスゴイ!の一言。
田島さんのトークコーナーでは、タンバリンの奥深さを垣間見ることができて、タン・タン・シャンの教育楽器的イメージがガラッと覆りました。
途中20分の休憩を入れて13曲、アンコールを1曲。
気づけばあっという間に過ぎていた2時間。トリオ演奏とは思えない厚みある音の世界に、最後まで心地よく圧倒されておりました。
帰り道、月の秋宵もまた値千金。
主催者様、スタッフの皆様、素晴らしい時間をどうもありがとうございました。